RPAの導入効果はすぐに現れる?調査データをもとに検証

 

企業は、RPA導入効果をどのように実感している?

RPAを導入することによって、これまで人手によって処理していた業務がRPAによって処理されるため、業務の効率化が期待されますが、実際にRPAを導入した企業は、どのような効果を実感しているのでしょうか。

今回は、調査データを参考にしながら、RPA導入効果の実態についてみていくことにしましょう。

RPA導入企業の97%が5割以上の業務削減を実現

IT関連のニュースや情報を提供している「ITmediaエンタープライズ」は、2018年3月に「アビームコンサルティング」が実施したRPAの将来像などに関する発表会の内容を掲載しています。

発表会においては、「RPA導入による削減効果」に関するアンケート調査の結果が示されましたが、それによると、RPAを導入した97%の企業が5割以上の業務削減を実現したとのことです。

より詳しくみていくと、完全自動化を達成した企業が47%と約半数近くに達したほか、8~9割の削減に成功した企業が41%となりました。

上記の調査結果より、8割以上の業務削減を実現した企業は88%となり、実に9割近くの企業が業務削減効果を十分に実感している様子がうかがえます。

また、5割以上の業務削減が実現すれば、企業としては業務の削減効果を期待しやすいことから、RPAは業務削減に関して大きな役割を果たしていると言えるでしょう。

導入期間は、約半数の企業で4週間以内

業務削減効果が十分に期待できるRPAですが、RPAの導入においては、ヒアリングからスタートし、RPAの導入準備を進めた上で試験導入を行い、その後、ようやく本格的な導入に進むことから、導入までに時間を要するイメージがあります。

アビームコンサルティングは、RPAの導入期間を「業務ヒアリングから導入完了まで」としていますが、同社の調査によると、企業がRPAを導入する期間で最も多かったのは、4週間以内という結果となりました。

なお、4週間以内にRPAの導入が完了した企業は47%で、半数近くに上ります。

しかしながら、この調査が実施された半年前に同様の調査を実施した際には、4週間以内にRPAの導入が完了した企業は約80%に達していました。

つまり、RPAの導入完了までの期間は、以前と比較すると長くなっていることになります。その要因として同社は、RPAの普及が進むにつれて、RPAの導入規模が拡大していること、また、高度なRPAが求められるようになったことをあげています。

RPAの導入が特に進んでいる業種は「メーカー」

次に、RPAがどの業種で進んでいるのか、という点についてみていくことにしましょう。

アビームコンサルティングの調査によると、RPAの導入が進んでいる上位3業種は「メーカー」、「サービス業」、「商社・小売」となりました。

このうち、RPAの導入が最も進んでいる業種は「メーカー」ですが、「電子機器・精密機械」、「素材」、「設備」など、幅広い領域においてRPAの導入が進んでいることが分かります。

また、RPAの導入を業務別にみていくと、営業やマーケティングなどの「フロントオフィス」と、経理や総務などの「バックオフィス」の導入状況をみた場合、「フロントオフィス」が52%、「バックオフィス」が48%で、フロントオフィスの方が若干ながら多いものの、ほぼ同数の結果となりました。

このことから、RPAはあらゆる業種、および業務で活用できると言えるでしょう。

参考:ITmediaエンタープライズ
http://www.itmedia.co.jp/

RPAの導入効果が十分に期待できると認知されれば、RPAの導入数は今後も増加していくものと見込まれます。労働力不足や働き方改革を実現するためには、RPAの導入が最適と言えそうです。

(画像は写真ACより)