RPAの中のやっかいな存在「野良ロボット」が発生してしまう理由は


野良ロボットは、RPAの運用に支障をきたすことも

業務の効率化が期待できるRPAは、「デジタルレイバー」と呼ばれるロボットが業務を処理しています。しかしながら、場合によっては「野良ロボット」と呼ばれるロボットが発生してしまい、RPAの運用に支障をきたしてしまうこともあります。

それでは、なぜ野良ロボットが発生してしまうのでしょうか。その原因について詳しくみていくことにしましょう。

管理者の異動により、管理者が不在となっている

野良ロボットが発生してしまう要因として、RPAを管理していた人が異動することにより、管理者が不在となってしまうことがあげられます。

RPAを導入する際は、さまざまな作業が発生するためにRPAの管理者を配置するケースが多いですが、RPAの稼働が軌道に乗れば、RPAの管理に手間がかかるケースが少なくなっていきます。

そのようなタイミングで管理者が異動してしまうと、人手不足などを理由として管理者を配置せず、管理者が不在となってしまうことがあります。

RPAの管理者が不在であると言うことは、RPAの中に存在しているロボットについて理解できる人がいなくなってしまうために、野良ロボットが発生したとしても、それに気がつくことができなくなってしまうのです。

ロボットの作成を外部に委託している

管理者が不在の場合に野良ロボットが発生しやすくなりますが、ロボットの作成を外部に委託している場合も、野良ロボットが発生しやすい状況となります。

ロボットの作成を外部に委託した場合、社内にはRPAのロボットについて詳しい人がいない場合があること、さらに、RPAの管理者を設定しないケースがみられます。

そのような状況において野良ロボットが発生してしまうと、野良ロボットの存在に気がつくこと自体が遅れてしまい、RPAの誤作動が増えてからようやく野良ロボットの存在に気がつき、野良ロボットへの対処に時間がかかってしまうことにもつながりかねません。

このことから、RPAを導入する場合は、RPAの管理者を設定しておくことが重要と言えるのです。

すべてのロボットを把握できず、放置されるロボットも

また、RPAの管理者を配置していたとしても、RPAの導入範囲が広ければ、すべてのロボットを把握できずに一部のロボットが野良ロボット化してしまうことがあります。

使用される頻度が高いロボットほど、管理者としては、不具合が発生していないかどうかを確認するために、そのロボットの動作状況をチェックしようとします。

しかし、稼働しているロボットがあまりにも多ければ、使用頻度の少ないロボットに対しても目配りすることが少なくなり、結果的に把握できないロボットも増えることでしょう。

把握できないロボットが存在していれば、放置されてしまうロボットが発生してしまうことになりますが、結果として、そのロボットが野良ロボットとなってしまうのです。

ロボットが放置されると、どんなことが起こり得る?

それでは、ロボットが放置された状態にしておくと、どのような問題が発生するのでしょうか。

起こり得ることとしては、野良ロボットが業務内容や業務処理の変更についていけず、誤った動作をしてしまうことです。

企業を取り巻く環境は常に変化していることから、その変化に応じて、業務の処理方法を変更する必要がありますが、業務内容の変更に伴って、業務の処理方法が変更となった場合、RPAのロボットもそれに応じて業務の処理内容を変更する必要があります。

しかし、放置されてしまったロボットは、業務の処理方法が変わったにもかかわらず、従来と同様の処理を続けてしまうことになるのです。

放置された野良ロボットが単に稼働してるだけであれば、大きな問題は発生しにくいですが、万が一、野良ロボットが勝手に作動して誤った業務処理をしてしまうと、誤った結果を出力してしまい、業務に大きな支障が発生してしまうことがあります。

このことから、野良ロボットを単に放置しておくと、思わぬ事態に発展してしまうこともあり得るのです。

野良ロボットの発生を防ぐためには、野良ロボットの発生要因について理解しておく必要がありますが、重要なことは、RPAのロボット管理と言えるでしょう。

人手によるRPAの管理が困難な場合は、ロボットを管理する機能を持つRPAツールの導入も検討したいところです。

(画像はぱくたそより)