当たり前のようで見逃しがち!RPAの導入時は目的と手段を明確に

 

RPAの導入効果が得られないのは、目的が誤っている?

RPAを導入したけれど「思うように効果が得られない」という意見を耳にすることがあります。その理由として考えられるのが、RPAを導入する際の目的と手段を明確に区別していないことです。

そもそも、RPAは何を目的として導入するのでしょうか。RPAを導入する前にあらためて確認してみましょう。

RPAを導入する目的とは?

RPAを導入する目的としてあげられるのは、「コストの削減」と「業務の効率化」です。

企業には利益の確保が求められますが、利益を確保するためには、売り上げを高めるか、あるいはコストを削減するかのいずれか、もしくは両方を実現する必要があります。

しかしながら、多くの企業ではさまざまなコスト削減に取り組んでおり、コストの削減は頭打ちの状況ではないでしょうか。

そのため、抜本的なコスト削減を実現するのであれば、24時間365日の連続稼働が可能であり、なおかつミスなく作業が進められるRPAの導入が最適と言えます。

また、RPAの特性を踏まえれば、業務の効率化も十分に期待できることでしょう。

そのほか、RPAを導入する目的として考えられることは、働きやすい環境を整備し、社員の定着につなげることや、業務品質の向上を目指すことなどがあります。

このように、自社で抱える問題を解決するためにRPAを導入することは、RPAの導入目的を明確にしている状態と言えます。

RPAの導入自体を目的とするのは本末転倒

RPAの導入を成功させるポイントは、RPAの導入目的を明確にすることですが、中には、RPAの導入自体を目的とする企業も見受けられます。

例えば、ある企業で「他社ではRPAを導入して業務の効率化に成功している」という情報を耳にしたことをきっかけに、RPAの導入に踏み切ったとしましょう。

このようなケースの場合、企業においては、「RPAを導入すれば、業務の効率化につなげられるのだろう」という他力本願のような考え方を持っている場合があります。

言い方を変えるならば、RPAを導入し、業務の効率化を実現するためのビジョンが固まっていないことが多いのです。

そのような状況でRPAを導入すると、RPAに対する期待ばかりが高まってしまい、実際にRPAを導入したときに思うような業務効率化が実現しないことが多く、RPAの導入がうまくいかなかったと感じてしまうことでしょう。

そのような事態を避けるためにも、RPAを導入することそのものを目的とするのは避けたいところです。

なぜ、目的と手段が入れ替わるのか?

ここで、あらためて「目的」と「手段」の関係について考えてみると、「目的」を達成するための方法が「手段」となります。

言い方を変えれば、目的が明確であるからこそ、目的を達成するために手段が活かされるのです。

もし、目的が明確ではないとしたら、仮に手段が優れていたとしても、目的とは異なった結果を生み出してしまうことでしょう。そのために、目的を明確にしておくことは重要となります。

また、目的と手段は入れ替わる性質を持っている点にも着目したいところです。

例えば、「業務の効率化」という目的を達成するためには「RPAの導入」が手段となります。しかし、業務の効率化という目的が見えていなければ、RPAの導入が手段ではなく、目的に成り下がってしまうことがあるのです。

RPAの導入が目的に成り下がってしまえば、RPAを導入した時点でその目的は達成してしまうために、RPAの機能を生かし切ることができなくなることでしょう。

このことから、RPAを導入する場合に、導入目的を明確にしておくことは必須と言えるのです。

(画像は写真ACより)