RPAのトラブル要因!「野良ロボット」とは?

 

RPAを利用するなら、野良ロボットを知っておきたい

RPAを導入することによって、業務の効率化やコストの削減など、さまざまなメリットが期待できますが、その一方で、RPAを利用していると「野良ロボット」が発生して問題となることがあります。

そもそも、「野良ロボット」とはどんなロボットのことなのでしょうか。トラブルを未然に防ぐためにも、野良ロボットについて理解しておきましょう。

野良ロボットとは?なぜ発生する?

野良ロボットについて簡単に説明すると、「RPAのロボットのうち、管理者によって管理されていないロボット」のことです。

それでは、なぜ野良ロボットが発生してしまうのでしょうか。その理由としては、これまでロボットを管理していた人が不在になってしまうことが考えられます。

例えば、RPAの導入時は管理者によって全てのロボットが管理されていたものの、管理者の異動、または退職などによって管理者の引き継ぎが行われた際に、あまり利用されないロボットについては詳しく引き継ぎされないことがあります。

つまり、RPAのロボットのうち、一部のロボットが管理されずに放置されたままになってしまうことがあるのです。このようなロボットが、ゆくゆくは野良ロボットへと変化していきます。

また、RPAのロボットは、業務内容の変更に応じてプログラムの内容も変更する必要がありますが、ロボットが十分に管理されていない場合、ロボットのプログラム変更が行われないことも考えられます。

多くの場合、業務内容が変わった際に、ロボットのプログラム内容が変更されていなければ、誤動作が発生する場合がありますが、もし管理者が誤動作に気がつかなければ、そのロボットも野良ロボットになってしまうのです。

野良ロボットを放置すると、どんな問題が発生する?

それでは、野良ロボットを放置しておくと、どのような問題が発生するのでしょうか。

野良ロボットが作動することによって特に問題となるのが、野良ロボットが作動し続けてしまうことです。

野良ロボットが作動し続けてしまうと、日常的に使用しているロボットのほかに野良ロボットも作動することになるため、サーバーに負荷がかかりやすい状態になってしまいます。

場合によっては、社内でパソコンを使用していると動作が重くなり、業務に支障が出てしまうことにもなりかねません。

それ以上に問題となるのが、野良ロボットが業務を勝手に処理してしまうことです。

管理者の目が届かないところで野良ロボットが業務を勝手に進めてしまうと、誤った処理を行い続けるために、業務に大きな支障が生じてしまいます。なお、迷惑行為を続ける野良ロボットは「ブラックロボット」と呼ばれることがあります。

しかも、野良ロボットが誤動作してしまうと、野良ロボットの管理者が不在であるために、野良ロボットの誤動作を修正するのに長い時間を要してしまいます。

野良ロボットは、さまざまな問題を引き起こす可能性があることを、あらかじめ認識しておきましょう。

野良ロボットの発生を防ぐには?

それでは、野良ロボットの発生はどのようにして防げば良いのでしょうか。

対策の方法としては、ロボットを一元的に管理できるRPAツールを導入することがあげられます。

ロボットを一括管理できれば、ロボットの稼働状況が管理できるために、野良ロボットが発生しにくい状況となります。万が一、野良ロボットが発生したとしても、ロボットの管理ができている状態であるため、野良ロボットの修正が可能となるのです。

そのほか、野良ロボットの発生を防ぐための対策としては、現場の部署が自由にロボットを作成できるようにするのではなく、ロボットを作成する場合は承認制とすることが考えられます。

なぜなら、野良ロボットが発生してしまう原因として、利用頻度の少ないロボットを作成し、その後は放置されてしまうことがあるためです。

そのような状況を防ぐために、社内のRPAを管理する部署において、これから作成するロボットは有効に利用されるものであるかどうかを判断するのです。

有効活用が見込まれれば承認されるものの、利用が見込めないロボットの場合は非承認とすることで、野良ロボットの発生を防ぎやすくなることでしょう。

RPAはプログラミングの知識が不要であるために、比較的自由にロボットを作成することができますが、自由にロボットを作成できるということは、裏を返せば、管理されていないロボットが発生してしまうことにもつながりかねません。

野良ロボットの発生を防ぐためには、RPAのロボットを常に管理することが必要と言えるでしょう。

(画像は写真ACより)