業務はスムーズな処理が基本!RPAを安定して作動させるには?

 

エラーで作業がストップすると、効率化が台無しに

RPAは、24時間365日稼働し続けることが可能であることから、業務を効率化する観点からみると最適なツールと言えますが、その一方で、何らかの理由によってRPAにエラーが発生し、作業がストップしてしまうことがあります。

そこで、可能な限りRPAの動作を安定させたいところですが、そのためにはどのような対策方法が考えられるでしょうか。

画像認証ではなく、HTML解析タイプの製品を使う

RPAの動作を安定化させる方法として、画像認証タイプではなく、HTML解析タイプの製品を使うことが考えられます。

画像認証タイプとは、RPAのロボットが画像を認識したうえで作業を処理することを指します。

画像認証タイプにおけるRPAの処理方法として一例をあげると、RPAのロボットがパソコンでExcelを立ち上げようとしている場合、ロボットがExcelのアイコンを画像で認識しておき、認識済みのアイコンが画面に表示されたら、そのアイコンをExcelとみなしてExcelを立ち上げる流れです。

しかし、RPAのロボットは、Excelのアイコンを認識する場合、アイコンの大きさを的確に認識している場合があります。

もし、解像度が異なるパソコンにもRPAをインストールして使用した場合、そのRPAはExcelのアイコンを見つけても、アイコンの大きさが違うと認識し、異なるアイコンと判断してエラー表示を出してしまう場合があるのです。

そのような状況を防ぐためには、HTML解析タイプの製品の活用が有効となります。

「HTML」とは、RPAの画面を表示するために書かれた言語のことですが、HTML解析タイプの製品であれば、ExcelのアイコンをHTMLタグで判断できるために、画面上でアイコンの大きさが異なっていたとしても、エラーを防ぐことができます。

考えられるシナリオを洗い出しておく

また、RPAの動作を安定化させる方法としては、考えられるシナリオを事前に洗い出しておくことも効果的と言えます。

なぜなら、RPAの稼働中にエラーが発生する原因としては、すでに用意されているシナリオでは処理できないような、例外的な処理を求められたためです。

逆の見方をすれば、RPAにとって例外的な処理が発生してしまう時点で、想定されるシナリオの洗い出しが甘かったと言うことにもつながるのではないでしょうか。

そこで、「このような状態になったら、どのような処理をすれば良いか?」という業務の流れを明確にしておくことで、RPAにとっての例外的な処理は発生しにくくなることでしょう。

そのほか、RPAに自動処理させる範囲の業務はどこまでなのか、ということも明確にしておくことも必要です。

RPAに自動処理させる範囲を広げすぎてしまうと、判断が必要となる業務まで自動化しなければならない場合がありますが、そのような場合、多数のシナリオを作成しなければならないために、実際にRPAを稼働させると、シナリオに不備が見つかりやすく、エラーが頻発する原因にもつながりかねません。

一定の待機時間を確保する

そのほか、RPAの動作を安定化させるためには、RPAが入力作業を行う場合に、一定の待機時間を確保することも有効です。

RPAによる入力作業はスピーディーに行われますが、何らかの理由でサーバーやパソコンが重くなってしまった場合、画面が切り替わるタイミングが遅くなることがあります。

そのような場合、画面が切り替わる前にRPAのロボットが入力作業を行ってしまうと、入力作業そのものが無効となってエラーが発生してしまうことがあるのです。

その対策として、RPAが入力作業を行う場合に、一定の待機時間を確保したうえで入力作業を行う方法が考えられます。

この方法であれば、サーバーやパソコンが重くなって、画面の切り替えに多少の時間がかかったとしても、画面が切り替わる前にRPAのロボットが入力作業を行ってしまうことが防ぎやすくなります。

ただし、入力時に一定の待機時間を確保すると、待機時間が増えることになるため、結果的に全体の作業が遅くなってしまう点について注意する必要があります。

RPAの処理を安定化させるためには、さまざまな方法が考えられますが、大切なことは「なぜ、RPAが不安定化しているのか」という原因を突き止めることです。エラーの発生原因を理解したうえで適切に対処し、RPAの安定化につなげていきましょう。

(画像はぱくたそより)